私がセッションを行なっていたアムステルダムの本屋に
アメリカ人の成熟した女性がタロットカードを探しにやってきました。
彼女はアロマンシーに興味を持ち、セッションに同意しました。
彼女の質問は、ボーイフレンドとの問題でした。
彼女曰く、彼は離婚したばかりで、彼女の期待とは裏腹に
新しい関係に深く入っていくことを拒んでいて、
それが彼女の不満でした。
彼女はどう対処すれば良いのか知りたかったのです。
これは、自己の陰の側面(何かを欲する力)が他者の行動受けいることができず、
陽の側面(何かを与える力)を抑制する典型的なパターンです。
誰もが生得権として自由意志を持っています。
どんな関係においても、全てを受け入れる以外何もできません。
そうしないと、欲求不満と失望が陽の側面、土と金要素を攻撃し、
心配、怒り、の感情が生まれ、
最終的にすべての人に損害を与える強迫的な行動になります。
私は彼女にまず自分の心を知ってもらうために火の要素に連れて行きました。
彼女は数多くの花の香りから、ローズとチャンパカをお気に入りとして選びました。
どちらも濃厚な甘さを持つ美しい香りですが、それゆえのデリケートな面を示しています。
次に彼女を、自己を外部攻撃から守る意味を持つ金要素に連れて行きました。
彼女はカジェプトとリトセアを選びました。
両方とも金要素の精油の中でも特にやさしい香りを持ち、
彼女が戦いを好まず、保守的であることを示していました。
水要素での、トンカ、ローズゼラニウムの彼女の選択は、さらにこの傾向が続き、
彼女の性格が、100%陰、女性的だということがわかりました。
この段階で、彼女には土要素からのヘルプは必要ないと確信しました。
私はすでに、彼女の選んだ精油をブレンドすると、
個々では美しい香りが重くて濁ってしまうことを知っていました。
結果を変える何かが必要でしたので、私は彼女を木要素に連れて行きました。
彼女にとってはそこにはあまり好きな香りはありませんでした。
結果的に一番親近感を持てるローレルを選びました。
ブレンディングを始め、一つ一つ精油を混ぜる工程で、
彼女の表情は匂いと比例して、曇ってきました。
最後にローレルを入れても、濁りは消えませんでした。
そこで私はホワイトセージを紹介しました。
彼女は拒否反応を示しましたが、現状も耐えかねるものでしたので、
受け入れる以外ありませんでした。
結果、私の想像以上にホワイトセージは濁りをクリヤーする役割を果たし、
たった数滴で他の精油の持つ本来の良さを引き出したのです。
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